2019年9月

🔹作家様の制作コンセプト/片瀬有美子

お知らせ

片瀬有美子(陶磁)

私は、19世紀イギリスで生まれた陶芸の技法“mocha ware(モカウェア)”を応用した作品を作っています。
本来は土物の素地に化粧土を掛けた後にモカウェアを施すのですが、私はオリジナルとして素材を磁土に置き換えて制作しています。 成形方法は主に石膏型を使った鋳込み成形です。
石膏型に磁土の泥を流し入れ、肉厚がついた頃に排泥して、間髪を入れずにモカティーという液体で溶いた絵具を筆で落とし、泥に模様を這わせます。
泥が乾くと絵具が広がらない為、それまでの約1分間、精神を集中させて模様を施しています。
下絵具を3、4種類使うことで透光性のある磁土に水彩画のようなグラデーションが解けるようにして馴染みます。

🔹作家様の制作コンセプト/藪内公美

お知らせ

藪内公美(鍛金) 《planet nine 002》《story of B》

鍛金という金属工芸技法と刺繍を組み合わせて表現しています。
鍛金は、金属を打ち延ばしたり絞り技法によって成形する技法です。反発力や張力のような密度を金属に与え、鍛金ならではの金属造形が生まれる技法です。
また、そこに彫り文様や、異素材の糸による刺繍文様を施すことによって、幻想的なイメージを持たせ、私的な物語の1シーンを思い浮かべられるような作品シリーズを制作しています。

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