鵜飼康平(漆)  《融  17-05》

素材/楠・漆

・漆という素材を扱いながら、人の手と素材のやり取りの中で偶発的に生まれていく、力強い造形や予期しきれない自然の現象に着目している。
立体作品では、樹液である漆と、木との関係性に着目し、それ単体では形をもたない漆が木を包みこみ形態となるイメージで制作した。
平面作品では「変塗り」(かわりぬり)と呼ばれる技法を用いて、行為の積み重ねと自然の現象に着目し、制作した。
マーブリングのように水面に漆を浮かべ転写することで自然の表情を写し取った。