2020年7月

🍀作家のご紹介/津守秀憲

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津守秀憲(つもり ひでのり)/硝子

東京生まれ

2012   多摩美術大学 美術学部工芸学科ガラスプログラム卒業

2014   富山ガラス造形研究所造形科卒業

2017   金沢卯辰山工芸工房修了

2017〜2020   富山ガラス造形研究所助手

《主な展覧会》

2019   「国際北陸工芸サミット-北陸工芸の未来-」(国登録有形文化財 豪農の館内山邸 )

「十人十色・ガラスの展覧会Vol.9」(横浜赤レンガ倉庫)

「Art Miami 2019」(酉福ギャラリー/アメリカ)

2020  「TEFAF Maastricht 2020」(酉福ギャラリー/オランダ)

《主な賞歴》

2017   「2017金沢・世界工芸コンペティション」ロナルド・ラバコ審査員特別賞

「第73回金沢市工芸展」金沢市長奨励賞

2018  「富山ガラス大賞展2018」銀賞

「第14回’18日本のガラス展」黒木賞

2019   「国際ガラス展・金沢2019」大賞

など多数受賞

 

作品名:Multiply
素材:ガラス・陶土
技法:混合焼成・キルンワーク・ホットワーク

 


作品名:胎動‘18-2 (部分)
素材:ガラス・陶土

技法:混合焼成・キルンワーク

 

 

《作品について》

私は、混合焼成という独自の技法を使い、熱を経て作り出される表現と造形を追求しています。
ガラスと陶土を調合し、透明感とはまた異なる陶質感のあるガラス素材を自ら生み出しています。
窯の熱や重力により、動きやひび割れが起こり、糸を引くような表情や、陶のような味わいが現れます。その変化の中から一瞬を見極め冷却し、その瞬間を留めた躍動感のある形態を作り出しています。また、自然のサイクル中で物質が長い時を経て変化していく様子からインスピレーションを得ています。
私は制作の過程で、あえて素材や自然の力に委ねる部分を設け、それにより素材の潜在力を引き出し、予想を超えたものが得られると考えています。またそれは、日本独特の「やきもの」の審美に通じるところもあります。
この技法によって、ひび割れや味わいなどの表情や、陶芸の審美観をガラス技法に取り入れ、ガラスや陶だけでは作れない表現や造形を目指しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

🍀作家のご紹介/曽谷朱音

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曽谷朱音(そだに あかね)/鋳金

兵庫県三田市生まれ

2020   金沢美術工芸大学 工芸科卒業

金沢美術工芸大学 修士課程工芸専攻 在学中

《賞歴》

日本ジュエリー展 under26部門入選

 

作品名:Libyan desert glass

技法:真土型鋳造(まねがた)

素材:ブロンズ・高錫青銅・丹銅・アルミ・釉薬

 

《作品について》

アフリカ中北部・リビア砂漠に混在するガラス質の砂から発想が生まれたこの作品は、鋳造の 際に釉薬を添加する事で、金属とガラスが混ざり合い、通常の鋳物では得ることのできない気泡 や色の変化を得ています。この複合は私のコントロールできない領域であり、1200度を超える危険な溶解作業の中で、私 はこの物質に命を掴まれつつもどうすることもできない無力感に陥ります。この危うい関係の中 に、私は自分と自然との関係性を当てはめているのかもしれません。

六甲の山々に囲まれ生まれ育った私にとって、自然はただ美しいものではなく、時に恐ろし く、どうすることもできないものでもありました。意図せず生まれる釉薬の表現は、私たちが自 然の中に見出す偶然の美に類似しています。そこには同時に、人間にはどうすることもできないよ うな大きな力とそれによる厳しさが表れているのではないでしょうか。

🍀作家のご紹介/藪内公美

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藪内公美/鍛金

奈良県生まれ

2009  金沢美術工芸大学院 美術工芸研究科

博士後期課程美術工芸専攻工芸研究領域金工(鍛金)分野 修了

《主な展覧会》

2017   Expression of Female Embodiment展(REARL GALLRY/アメリカ ポートランド)

藪内公美展『story of…』(Art Shop 月映/金沢市)

2018   学びの社ののいちカレード企画展『藪内公美展 めざめる命うまれる物語』

(学びの社ののいちカレード/石川県野々市市)
東京アートフェア (東京国際フォーラム/東京都)

 

作品名:scene of Azmidiske

素材:真鍮・アルミニウム・箔・糸

技法:鍛金・彫金・刺繍

 

作品名:scene of Rigel

素材:アルミニウム・箔・糸

技法:鍛金・刺繍

 

《作品について》

鍛金という金属工芸技法と刺繍を組み合わせて表現しています。 鍛金は、金属を打ち延ばしたり絞り技法によって成形する技法で、 反発力や張力のような密度を金属に与え、鍛金ならではの金属造形が生まれます。 また、そこに彫り文様や、異素材の糸による刺繍文様を施すことによって、幻想的なイメージを持たせ、 私的な物語の1シーンを思い浮かべられるような作品シリーズを制作しています。

🍀『しろ[素]き かたち』開催いたします

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素材からアートへ

『しろ[素]き かたち』展は

その素材と対峙し素材に極限までこだわり

素材に秘められた内なる輝きを発見し

素材の無限の可能性を引き出して

素材の限界を超えることでしか生まれない

新しいアート(造形)に挑戦している

若き芸術家たちの共同展です

 

※今回の企画展示は「Art Shop 月映」様との共同開催です。

「Art shop 月映」は、金沢にある明治時代に建てられた町屋で

立体の工芸アートを展示しています。

http://tsukibae.com/info/

 

📷『墨蓮-bokuren -』展示の様子 vol.3

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