2020年7月29日 お知らせ
🍀作家のご紹介/津守秀憲
津守秀憲(つもり ひでのり)/硝子
東京生まれ
2012 多摩美術大学 美術学部工芸学科ガラスプログラム卒業
2014 富山ガラス造形研究所造形科卒業
2017 金沢卯辰山工芸工房修了
2017〜2020 富山ガラス造形研究所助手
《主な展覧会》
2019 「国際北陸工芸サミット-北陸工芸の未来-」(国登録有形文化財 豪農の館内山邸 )
「十人十色・ガラスの展覧会Vol.9」(横浜赤レンガ倉庫)
「Art Miami 2019」(酉福ギャラリー/アメリカ)
2020 「TEFAF Maastricht 2020」(酉福ギャラリー/オランダ)
《主な賞歴》
2017 「2017金沢・世界工芸コンペティション」ロナルド・ラバコ審査員特別賞
「第73回金沢市工芸展」金沢市長奨励賞
2018 「富山ガラス大賞展2018」銀賞
「第14回’18日本のガラス展」黒木賞
2019 「国際ガラス展・金沢2019」大賞
など多数受賞
作品名:Multiply
素材:ガラス・陶土
技法:混合焼成・キルンワーク・ホットワーク
作品名:胎動‘18-2 (部分)
素材:ガラス・陶土
技法:混合焼成・キルンワーク
《作品について》
私は、混合焼成という独自の技法を使い、熱を経て作り出される表現と造形を追求しています。
ガラスと陶土を調合し、透明感とはまた異なる陶質感のあるガラス素材を自ら生み出しています。
窯の熱や重力により、動きやひび割れが起こり、糸を引くような表情や、陶のような味わいが現れます。その変化の中から一瞬を見極め冷却し、その瞬間を留めた躍動感のある形態を作り出しています。また、自然のサイクル中で物質が長い時を経て変化していく様子からインスピレーションを得ています。
私は制作の過程で、あえて素材や自然の力に委ねる部分を設け、それにより素材の潜在力を引き出し、予想を超えたものが得られると考えています。またそれは、日本独特の「やきもの」の審美に通じるところもあります。
この技法によって、ひび割れや味わいなどの表情や、陶芸の審美観をガラス技法に取り入れ、ガラスや陶だけでは作れない表現や造形を目指しています。