津守秀憲(硝子) 《時の狭間’15-1》《Swell’19-5、6、7、8、9》

私は、ガラスと陶土の混合焼成という独自の技法を使い、熱を経て作り出される表現と造形を追求してきました。

この技法はガラスと陶土を調合して素材から自分で作り出し、透明感とはまた異なった陶質感のあるガラスを生み出すことができます。

窯の熱によって冷たく硬かったこの素材が熱く柔らかく変化し、有機的な質感や焼き味が生まれると共に、ヒビ割れや躍動感ある形が作り出されます。

私はその刻一刻と変化していく中から一瞬を拾い上げて形にしており、まるで自然のサイクル中で物質が長い時を経て変化していく様を体感しているかのようにも思えます。

また、この技法を使うことによって、ヒビ割れや焼き味などの表情を景色という付加価値で捉えている陶芸ややきものの価値観を自分の作品に取り入れ、ガラスや陶だけでは作れない造形や表現に挑戦していきたいと考えています。