2019年9月

🔹作家様の制作コンセプト/ 津守秀憲

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津守秀憲(硝子) 《時の狭間’15-1》《Swell’19-5、6、7、8、9》

私は、ガラスと陶土の混合焼成という独自の技法を使い、熱を経て作り出される表現と造形を追求してきました。

この技法はガラスと陶土を調合して素材から自分で作り出し、透明感とはまた異なった陶質感のあるガラスを生み出すことができます。

窯の熱によって冷たく硬かったこの素材が熱く柔らかく変化し、有機的な質感や焼き味が生まれると共に、ヒビ割れや躍動感ある形が作り出されます。

私はその刻一刻と変化していく中から一瞬を拾い上げて形にしており、まるで自然のサイクル中で物質が長い時を経て変化していく様を体感しているかのようにも思えます。

また、この技法を使うことによって、ヒビ割れや焼き味などの表情を景色という付加価値で捉えている陶芸ややきものの価値観を自分の作品に取り入れ、ガラスや陶だけでは作れない造形や表現に挑戦していきたいと考えています。

🔹作家様の制作コンセプト/ 濱口佳純

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濱口佳純(鋳金) 《みなも-10》

当たり前に感じる一瞬一瞬の美しい現象を眺め、日々を見つめ直すために、私は日常の痕跡として、 金属を溶解し、注ぎ込む「鋳金」技法に刻みました。 「鋳金」の金属を溶解し、 流し込むという行為には、自身の作品に対し、 想いや祈りを吹き込む意味を持っています。

波紋、 波の揺れる模様を「みなも」とし、その形態を金属の力で保持し、輝く姿を留めることが出来ると考え、「みなも」に「かわらない」ことの尊さの想いを込め、私は制作しています。

私の作品に触れ、何気なく当たり前に思う日常を、少しでも想ってもらえたら幸いです。

🔹作家様の制作コンセプト/ 富永一真

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富永一真(硝子) 《〜青の〜》シリーズ

ガラスの流動性をいかした青の線とフォルムは、物を作る上での過程でおきる様々な変化を吸収しうまれてくるもの、造形することとガラス自体の動きや素材感に任せること、そうした考えの中から一瞬のガラスの動きを見極め造形し、「〜青の〜」シリーズが生まれています。

🔹作家様の制作コンセプト/ 河野太郎

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河野太郎(鋳金) 《森のかたち19-1》《森のかたち18-6》《森のかたち19-2》

「確かに存在している」ことを求めて、鋳金技法を用い「森」を制作しています。

硬い金属でありながら柔らかく非常に有機的な表情、錆による発色(緑青)により人の手と自然が共存しているような作品を目指しています。

🔹作家様の制作コンセプト/上田剛

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上田剛(鋳金) 《printing an atmosphere 19-02》

鋳金技法を用いて、主に銅合金を素材として作品を制作している。

特に金属着色の技法に重きを置き、金属の表面的な様々な表情を追求している。

金属という、一見硬く閉ざされたかのような物質に秘められている、様々な色や表情を抽出することによって、素材の持つ流動性や時間性を表出させる試みを行っている。

 

 

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